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2024.02.01

お知らせ

ファジアーノ岡山 新経営体制 記者会見

2024年2月1日に、株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブ 新経営体制に関する記者会見を実施いたしました。






北川真也 代表取締役社長(以下、北川社長)
株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブが2月1日に新年度を迎えるにあたり、このタイミングで新経営体制を発表した。コロナ禍は脱した状況で、かつ、この先を見据えたときに経営を安定させていく意味で新たな体制をとって今年度に向かい、そして将来を見据えた形でクラブを経営していくということで今日発表させていただいた。二人で将来を見据えながら、2024年度を戦っていく。


森井 悠 代表取締役副社長(以下、森井副社長)
非常に大きな責任を感じている。このクラブは「子どもたちに夢を!」というクラブ理念を大切に、地域の方々とコミュニケーションをとりながら活動してきたクラブ。その運営をしっかり前に進められるよう、経営の立場で取り組んでいきたい。


Q 北川社長へ:会長になり、クラブとどういう関わり方をするのか。
北川社長:2020年にコロナ禍に入り、2年スパンでクラブの成長を考えていた。2020・2021年はどう生き抜いていくかのサバイバル期に位置付けた。2022・2023年をリバイバル・パワーアップ期と定めて戦える基盤を作ろうと考えていた。2024・2025年に向けて、第二の成長曲線を描いていくとするならば、新たな時代を迎えるにあたり新社長を迎えてクラブとして新たな判断をしていくべきと考え、私は会長としてバックアップしていきたい。
クラブは業容も拡大してきている。株式会社の経営を森井が担いながら、2022年に立ち上げた一般社団法人の運営や地域課題の解決をスポーツでどうしていくか考えたい。それは私のライフワークでもある。一般社団法人を見ながらや地域課題の解決に取り組み、森井を支えていければ、より強い組織になると考えている。


Q北川社長へ:6年間を振り返って印象的だったことは。
北川社長:現 木村オーナーからバトンを引き継いだ。苦しい時期もあったがクラブは着実に成長してきている。6年のうち半分はコロナ禍。クラブを立て直すことが中心だったコロナ禍は思い出深いが、思い起こすと2018年に引き継いだ時に課題が山積していた。2016年にプレーオフに進出し、そこから入場者数などが下降している状態でバトンを受けた。これを改善しないと先がないと思い、2019年には入場者も売り上げも伸び、ここから勝負!というところまで持ってこれた。この時の成長曲線がなければコロナ禍は乗り越えられなかっただろう。コロナ禍は苦しかったが、2019年を立て直せたことが6年間で印象に残っている。


Q森井副社長へ:社長に就任する率直な気持ちは。
森井副社長:日常においては今時点では大きく変わらず、実感するのはこれからだろう。ただ、このような会見などに出ることは今までの立場ではなかったので、こういうことを一つずつ経験しながら、都度責任を感じていくのだろう。北川が、そして木村オーナーが創業してつないできたバトンは非常に重たいもの。責任と覚悟を持って取り組んでいくことを心に誓っている。


Q森井副社長へ:どう自分自身の色を出していきたいか。
森井副社長:私が北川や役員に期待されていることは、これまで業容を拡大してきた中でJ1昇格、フットボールスタジアムの建設など地域の方々がワクワクする目標への最短の道筋を整理すること。整理して言語化して、クラブスタッフが地域の方々にお伝えすることを一つひとつやっていくことが使命だと思っているので、チャレンジしていきたい。


Q森井副社長へ:フットボールスタジアムへの具体的な方向性は。
森井副社長:新アリーナはこの地域にとって大事な施設。かたや、私どもとしてはフットボールスタジアムはこの街の規模を考えても、またはこのクラブがJ1を目指す、J1に定着するにあたって、この街に必要なものと信じている。それを念頭に置いて、このクラブを運営していきたい。フットボールスタジアムの建設が前に進むには、私たちが成果を残さないといけない。例えばJ1に昇格する、常にJ1昇格にチャレンジできていること、加えて1万人の方が常時スタジアムにお越しくださること、満員の試合が数多く開催できることが必要。真摯にできることに焦点を当てて、取り組んでいきたい。
北川社長:社長と会長の業務のすみ分けについては、社長がクラブ全体の経営を担い、新スタジアムや地域のことは会長という立場で私がかかわりながら進めていく。


Q森井副社長へ:直近のやるべきことは。
森井副社長:北川は新しい事業(指定管理・一般社団法人設立など)を増やしてきた。チームが2022年に3位になり、昨年は10位だったがしっかりとお金をかけてJ1昇格にチャレンジできる状態を作ってきた。しかし、その規模を運営していくには、まだまだお金が足りないことがこの決算で見て取れることになる。どうやって必要なお金を稼いでいくかを、各事業を整理しながらクラブの全員でチャレンジしていきたい。この規模の予算を投下しても、まだ常にJ1にチャレンジできる状態にはない。しっかりチャレンジできる予算規模のクラブになるためにも、整理して収入に変えられるようにしていきたい。


Q森井副社長へ:「子どもたちに夢を!」という部分でどのように経営のかじ取りをしていくか。
森井副社長:この地域において、クラブの象徴である選手たちがピッチの上で躍動することこそが「子どもたちに夢を!」だと思っている。勝利すればもちろん素晴らしいが、そうでない結果になろうともクラブの象徴である選手たちがピッチでひた向きに戦い、常にポジティブなメッセージとして発信されることが、私たちにとっての「子どもたちに夢を!」だと考えている。こういう活動が地域の方々に届くように、選手たちとも共有しながら運営していきたい。


Q北川社長へ:いつ頃社長就任の打診をしたのか。
北川社長:会社全体に交代を伝えたのは12月。森井には9月に打診をした。株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブは管理本部・事業本部・フットボール本部の三事業部制。森井は2022年から事業本部長を務めてもらっており、事業部門すべての責任を担ってきた。会社の根幹である事業の部分はすべて把握してもらい、いつ体制が変わっても良い状況を作っていた。役員会では昨年の春先から次の経営体制をどうするかと話をしていて、9月に打診をした。


Q森井副社長へ:引き受ける決心をした瞬間は。
森井副社長:今日この会場に北川と一緒に車で来て、その車中でもこの質問をいただいた時にこのように答えて良いか話していたが…、実は何度か断った。責任の大きさに自分が耐えられるかわからなかったこと、15年このクラブに勤めていて北川や木村オーナーの背中を見てきて、その役割の大きさに対して自分を信じてやれる覚悟が、その時点ではなかった。ただ、毎週のように北川に部屋へ呼ばれて「覚悟は決まったか」と問われ、それを何度か繰り返すうちに、できるかできないかではなく、やるかやらないかだと考え直し、決心をした。


Q北川社長へ:新スタジアムなどの地域のことは会長という話だったが、役割分担はどのよう意図で分けることにしたのか。
北川社長:まずは、クラブが結果を出すことが重要。そのためには、すべての経営を担う社長が結果にコミットすることが大事であろうと考えた。フットボールスタジアムはクラブが欲しいものではなく、この街に必要か否かの議論があってできるものなので非常に大きな話。新社長とも話をしながら、私、木村オーナーとも力を合わせていかなければ実現しないと考えている。クラブが実績を残すことに加えて、クラブにかかわるすべての方々と一緒になりこの街にフットボールスタジアムが必要という議論を巻き起こすには、役割分担が必要だと思い、すみ分けを行った。


Q森井副社長へ:どんなクラブに育てていきたいか。
森井副社長:誠実で公正であることが、このクラブの良さ。この大事なポイントをしっかり守りながら、選手たちにはピッチの中で躍動してもらいたい。クラブスタッフも自分たちが「子どもたちに夢を!」を体現するにはどうしたらよいかを常に意識して運営に取り組んでもらえれば、良い結果が出ると思う。私から常に共有して発信して、全員で意識をして運営に携わることが大事だと考えている。


Q森井副社長へ:「子どもたちに夢を!」をどう広めていきたいか。
森井副社長:一番早いのはチームがJ1に昇格して、J1で活躍すること。まずはチームをどう強くしていくかに対して、全員でチャレンジしていきたい。それができれば、もっと多くの方にクラブを認知してもらうことができ、クラブの存在感も上がる。そして、クラブの象徴である選手に加えてスタッフが誠実な活動をできれば、もっと多くの方がクラブのことを好きになってくれるだろう。それを続けていくことで、このクラブ理念を具現化していけると考えている。


Q森井副社長へ:お金を稼ぐ具体的な施策は。
森井副社長:広告料収入において、まずは10億円を超えることを目指していきたい。入場料も大事な収入だが、こちらはまずはCHALLENGE1で平均入場者数1万人を目指したい。入場料収入はその後についてくるものと考えている。そのためにも、1試合1試合に来てくださる方を大切にしながら、また来たいと思っていただけるスタジアムづくりをしていきたい。開幕戦ではオリジナルマフラーをプレゼントするが、その情報を多くの方に知っていただけるように該当部署が取り組んでいる。そして、クラブスタッフの一人ひとりが対面する方にきちんとその情報をお伝えし、お伝えした方にどなたかを誘って来ていただけるところまでを遂行することが、どの試合においても大事。それを徹底することで目標を超えていくと考え、手を抜くことなくチャレンジしていきたい。


Q北川社長へ:スタジアムの機運醸成については。
北川社長:この街に必要かどうかが大切。アリーナもこの街に不足しているので、この街にできるべきだと思っているし、岡山の子どもたちのスポーツをする環境が良くなることには、スポーツクラブとして協力をしていきたい。加えて、我々は陸上競技場でサッカーをしているので、岡山にはないJリーグを開催できるフットボールスタジアムは目指していきたい。アリーナかフットボールスタジアムかどちらかということでなく、この街に必要かどうかを大切にして、この街の皆さまにそういうものが必要だと思っていただける活動が必要。それがフットボールスタジアムであれば、まずは我々が結果を出すことが大事で、必要だと思っていただける状況を作り、アリーナについても協力をしていきたい。


Qこのタイミングでの交代の狙いは。
北川社長:2月1日が株式会社の新年度なので、このタイミングで発表した。2024年から新しい成長曲線を描いていくには、新社長になり新しい判断をすることが重要だと考えた。勝負をかけた2022・2023年で戦えるクラブに変わった。勝つクラブに変わるには新社長になって、新たに伸ばしていくタイミングだと考えた。