いつもファジアーノ岡山へご支援、ご声援を賜り、誠にありがとうございます。昨日のロアッソ熊本戦で2015シーズンの全日程が終了いたしました。1年間、ホームだけにとどまらずアウェイの地でもたくさんのファン・サポーターの皆さまにお支えいただき、ありがとうございました。今シーズンは2月に掲げた『Challenge1』を合言葉に、平均入場者数1万人を目指した取り組みを実施してまいりました。皆さまにこの場を借りて、1年間の取り組みについてご報告させていただきたく存じます。
11月14日ジェフユナイテッド千葉戦でホームゲーム全21試合を終え、平均入場者数は8,412人となりました。目標としていた1万人には、1試合平均1,588人届きませんでした。ファン・サポーターの皆さまにおかれましては、本取り組みにご理解とご賛同をいただき、今年1年スタジアムにて選手たちの背中を押し続けてくださったこと、また、ご家族やご友人をお誘いくださいましたことに、感謝申し上げます。
昨シーズンJ2昇格後、初めて平均入場者数が前年割れしたことを受け、クラブでは今一度、いかに集客と向き合うべきかを考えました。
大切にしたいと考えたのは、ご来場いただく皆さまにとっていかに「ストレスなく」、「楽しい」スタジアムを作るかということでした。皆さまが誇れるスタジアムを作ることによって、ご家族やご友人を誘いたいと思っていただけるのではないかと考えました。
その根底にあるのが、Challenge1の取り組みである『ホスピタリティ日本一』です。
今シーズンは皆さまのご意見を踏まえながら、具体的にいくつかの取り組みをしてまいりましたが、来シーズン以降も、より観戦しやすい環境を整えてまいりたいと考えております。
「シーズンパス購入者増・お誘い企画でベースアップ」
今シーズンの平均入場者数は8,412人となりましたが、昨シーズンの8,404人と比べ、プラス8人というほぼ横ばいの結果となりました。
今シーズンは、おかげさまでシーズンパスを2,936人の方にご購入いただき、これは昨シーズンと比べて248人の増加となりました。
また、今年初めて通年で実施した『お誘い企画』では、多くの方にご協力をいただきました。8回実施した『お誘いプロジェクト』では、延べ4,541人の方にご参加いただき、最も多かった5月6日栃木SC戦では928人、先日のカマタマーレ讃岐戦でも790人の参加となりました。夏夜祭の『Tシャツ企画』では、3回の実施で、延べ4,464人の方にご参加いただきました。
勝てない試合が続く中でもご家族やご友人を誘って来場し続けてくださったことに、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
シーズンパスの購入者が増えたこと、お誘い企画に多くの方がご参加くださったことで、平均入場者数1万人を達成する上で大切なベースの底上げをすることができたと考えております。
今シーズンは6,000人台の入場、また、6,000人未満の入場となった試合は3試合と、過去最も少ないシーズンとなりました。過去最高の平均入場者数を記録した2013シーズンも6,000人台の入場、また、6,000人未満の入場となったのは7試合、昨シーズンは4試合ありました。皆さまにご協力いただきながら、少しずつベースアップができていると感じております。
「夢パス入場者と新規層の拡大に課題」
一方で、夢パス入場者は1試合平均867人と、昨シーズンと比べて、マイナス133人となりました。夢パス発行数も昨シーズンと比べて、マイナス423枚と減少いたしました。とりわけ新規発行数は、マイナス約10%と大きく減少する結果となりました。1人当たりの来場回数は昨シーズンとほぼ同数であるので、発行していただく人数を増やすことができなかったことが大きなマイナス要因とみています。
大人と一緒に来場する可能性の大きい夢パス層が減少したことは、単純に夢パス入場者が減少したこと以上の意味があると考えております。
夢パス入場者が減少していることは中間報告時にも表れておりましたので、夏夜祭期間にはウォータースライダーを全試合で実施したほか、選手シールのプレゼント企画を行いましたが、入場者数の増加に繋げることはできませんでした。
また、チケットを購入して来場された方の中で、前売券と当日券の販売実績を見たところ、前売券が伸びている一方で、平均入場者数が増えているにもかかわらず、当日券の販売数は減少しました。ホームゲームの3分の1にあたる7試合でアンケートを採らせていただいたところ、約半分の方が初めての来場でした。
当日券の販売が落ち込んでいることはつまり、日頃ファジアーノの試合を観ない方の来場を伸ばせなかったと言えると考えております。
夢パスの新規発行者が減少したことと併せて、ファジアーノファンの方に誘われたりする機会がなかなかない新規層の来場が、昨シーズンと比べて落ち込んでしまったことは、入場者数が昨年からほぼ横ばいにとどまった一因と言えます。
今シーズンは『Challenge1』を掲げ、皆さまから多大なご協力をいただきながらも平均入場者数1万人を達成することはできませんでした。しかし、先述のようにベースアップができたことは、非常に大きな意味を持つと考えております。
ホスピタリティ日本一に向けたChallenge1の4つの取り組みは、スタジアムに来たお客様が「ストレスなく」スタジアムを「楽しんで」いただくための施策と考えております。ご来場くださった方が、スタジアムを楽しんでくださることで、リピーターになってくださる可能性が高まり、また新たな仲間とともにご来場くださることにも繋がるものと考えております。このサイクルができることで、少しずつではあると思いますが、入場者数を増やすことに繋がっていくと考えております。
短期的な目線で背伸びをした集客施策よりも、着実にベースを増やすことが大切であると感じております。
来シーズンも『Challenge1』は継続し、今シーズンの反省を活かしながら皆さまとともにより良いスタジアムを作り、引き続き『平均入場者数1万人』を目指していきたいと考えております。
ぜひとも、来シーズンもJ1にふさわしいクラブになるために、皆さまのお力をお貸しいただきたく、よろしくお願いいたします。
【参考】
○平均入場者数
2015年 8,412名
2014年 8,404名
○シーズンパス購入者数(ハーフシーズンパス含む)
2015年 2,936名
2014年 2,688名
<お誘い企画参加者数>
○お誘いプロジェクト
○Tシャツ企画