◆長澤徹監督
ホームでサポーターの皆さまに勝点3を届けられたのは、よく選手が走り抜いたからだと思う。
(試合に)入る前に言ったのは、熊本の置かれている状況も分かっているし、再開してからずっと分析したうえで、メンタル的なバトルに関しては恐らく日本で一番というか物凄い気迫を持って来ると。そういう相手に対して、ピッチの中には勇気とか賢さとか忍耐とか、色んな要素が混在すると思うが、その中で闘志だけは負けてはいけないという形でピッチに送り出した。それと同時に前節セレッソに、非常に良い入りをしながら往復ビンタを2発食らって、しっかり出直していくというところに関しても、今日は中盤戦の一歩目をまた車輪を動かして前進できたので、ここから目標に向かってしっかり歩んでいこうと思う。
プレーの方は、中盤で多少引っかかったりもしたが、相手の嫌なゾーンに対してボールをしっかりグラウンダーで入れていき、そこから攻撃の関係を作って連動していく、そのフィニッシュに入る一歩前とか、その直前までは改善されたと思うが、そこからまだジャッジの部分で遅かったり反対側を選んだり、タイミングを逃したりがまだまだある。そういう部分を結局突かれてカウンターに持って行かれたが、カウンター云々よりもその前のジャッジという部分をもっと、中盤とかアタッキングサード、ファイナルサードに入るまでは比較的接続できたと思うが、そこから先もっと勇気を持っていかないと、この先決めなければやられてしまうというサッカーの方程式通りになるシーンは来ると思うので、そういう意味では今日はすごく勉強させられた試合だったと思う。
とは言えそこから前に出て行き、試合をクローズにしっかり持ち込んだという点では、勝点をしっかり取れたということに対しては評価しているので、次に向けてやっていくと同時に、ここは連戦なので、もう100時間ぐらいしたら次のキックオフがスタートするので、リカバリーして反省して、また前に進んでいきたいと思う。
◆片山瑛一選手
ホームで勝点3を取れたことは良かったが、まだまだチームとしても個人としても課題の多い試合だった。課題を克服しつつ、前に進んでいけたらいいと思う。
DFとしての出場で、何としてもゼロで抑えたいと思っていたが、勝ちはしたが、一つのミスが失点に繋がるポジションだと深く反省すべき点があった。それは自分の糧、経験として、自分のレベルアップの一つの要因として取り組んでいきたい。チャレンジアンドカバーもまだまだ動き出しの一歩など改善できるところが多々あるので、どのポジションをこれからやるか分からないが、意識していきたい。
どの試合も相手の時間、自分たちの時間があると思うが、そこで焦れることなく全体でコンパクトに保って、いつか自分たちの流れが来ることを信じながらゲームを進められたことが、今日は結果として勝ちに繫がったと思う。
(次戦に向けて)勝点を積み上げていくことしか自分たちでやっていくことはないと思う。チーム一丸となって勝点3を持って帰りたい。
◆矢島慎也選手
勝てて良かったが、個人的にはミスが多くダメだった。イージーなミスもあったし、縦に急ぎ過ぎた面もあった。
PKは決めることしか頭になく、自信はあった。コースは相手を見ようと思っていたので、蹴る前から決めてはいなかった。
後半立ち上がりに少し押し込まれて、失点しないようにしたかったがしてしまって、(後半の)入り方の問題もあったと思うし、そこは課題。
(次戦に向けて)上位に食らいつくのが大事だと思うので、勝ちしか求められていないと思っている。
一つのミスで失点まで持っていかれるということが、トゥーロン国際大会でわかったし、レベルが上がっていけばいくほど、自分のミスが致命的なミスになっていく。J2ではミスをゼロで試合を終えたいなと思っている。フランスでそういう経験をしたからこそ、もっと自分に厳しくしたいなと思っているので、それでいて今日の自分のパフォーマンスはダメ。
(リオ五輪に向けて)しっかり今日の試合で自分のダメなところを見て、次の試合では、やらかさないようにしたい。
◆田中奏一選手
勝ちたい気持ちを前面に出して戦おうと思っていたので、結果的には勝てて良かった。
監督がこの試合をするにあたって「150%の力を出そう」と言われていて、個人的にはそれ以前に(スタメンは)千載一遇のチャンスだったので150%の力を出すのは当たり前で、それに加えてイメージを持って試合に臨むことと、メンバーが変わったのでコミュニケーションをとることを意識して試合に入った。
アップしていた時と試合の時のグラウンド状態が変わったので、それに適応する力が僕になくて、ミスも多く、結構そこに時間を割いてしまった。ただ、身体のコンディションも良くなってきて、動くことはできたかなと思う。もっとできると自分では思っているので、周りとコミュニケーションをとって、チームの勝利に貢献したい。
シュートは打つ瞬間にコースが見えて、「なんか入るかな」と思ったが、たぶんもう一生無いゴールだと思う(笑)。今はただラッキーなだけかもしれないので、謙虚にやっていきたい。PKのシーンはこぼれ球を拾いに行ってシュートを打ちに行っていた。PKは矢島選手が「蹴りたい」と言ってきたので、「どうぞどうぞ」と(笑)。
(これからに向けて)1戦1戦大事に戦うことはいつも変わらないし、個人的には少しうまくいきだしているので、謙虚に、とにかく謙虚にやっていきたい。