2016J1昇格プレーオフ 準決勝
11月27日(日)15:33キックオフ @松本平広域公園総合球技場
松本山雅FC 1-2 ファジアーノ岡山
前半 0-1
後半 1-1
得点者
23分 押谷祐樹
74分 パウリーニョ(松本)
90+2分 赤嶺真吾
◆長澤徹監督
まず遠く松本まで、約1,200人のサポーターが駆けつけてくれたと聞いている。本当にありがたい感謝と同時に、最後パワーを送ってくれたと思っている。また地元岡山でも、パブリックビューイングでたくさんの人が応援してくれたと聞いている。そういう事も含めて、本当に改めて応援してくれる人の力をすごく感じたゲームだった。
ゲームの方は、アウェイの松本、強力なチームとやるにあたって色んな考え方があったが、一筋縄ではいかないことは最初から分かっていたことなので、選手にはその覚悟をさせて入った。
押し込んでくる相手の後ろ側を取ることができればと思って、そこを押谷が抜け出してしっかり狙い通りの点を1つ取ってくれた。
ただ、ハーフタイムにこのまま行かないということと、同点になっても焦るなと、要はこのプレーオフのルールに則った心理的な色んなことが乗っかってくるので、そこで最後に我々の力が試されることが勝負所だった。
リーグ戦は少し最後に苦労したが、それはしっかり積み重ねていて、清水戦で最後に追いつけなかったが諦めない姿を見せて、その次の試合で岡山で15,000人以上の方が集まってくださった。そうやって一つひとつ積み上げながらやって行ったのが今日の最後残り時間に、宿題だったが選手が答えを出してくれて次に進める。
今日のところは良かったと思うが、何も成し遂げていないので、もう一週間政田に帰ってしっかりトレーニングして、次の試合に臨んでいきたいと思う。
◆押谷祐樹選手
今日は誰かのおかげとかではなく、チーム全員でとった勝利。応援してくれている人達の力もあった勝利だった。
勝つしかないということで、ゼロで抑えてどこかで1点取ってという感じだったが、上手く先制点が取れて、その後追いつかれたが勝つしかない状況がこういう結果を生んでくれたんだと思う。
(先制点は)赤嶺選手が相手に競り勝つだろうということはわかっていたので、上手くボールを落としてくれたが、ファーストタッチのときに少し遠いなと思ったので、1回上手く溜めて前に運んで、狙ったところに打てた。宣言通りにゆりかごダンスもできた。
相手にずっとボールを持たれていて、松本とやるときはいつもあのような感じになるので、そこはみんなわかっていたと思うし、耐えてカウンターというのは狙い通りだった。
追いつかれても誰一人あきらめていなかったし、僕もベンチに下がったがそれからもベンチのみんなと声を出して、何とか奮い立たせようとやっていたので、そういう意味でも全員で勝ち取った勝利。
試合終了後は最高の気持ちだったかが、それと同時にまだ何も成し遂げていないし、来週勝ってこそ今日の勝利が意味があるものになるので、すぐに来週また頑張ろうという気持ちになった。
セレッソには過去勝ったことが無いので、そういう意味では初めて来週勝ってJ1へ、という良い舞台が整ったので、勝ちたい。
このスタジアムに入ってくるときに、今日来てくださったサポーターの皆さんが外で応援してくれていて、それを見て「この人達のために頑張ろう」と思ったし、今日ここに来れずに岡山でパブリックビューイングとかで応援してくれている人達もいるので、そういう人達のためにも頑張ろうと試合前に思っていた。
今日のように最後まであきらめない試合をしたいし、どんな状況になっても最後までやりきりたい。
◆赤嶺真吾選手
(ゴールシーンは)豊川選手がいい落としをしてくれたし、キーパーの動きも冷静に見れたし、上手く流し込めた。
同点にされた後はちょっと押し込まれる時間が長かったが、最後の5分でチャンスが来ると思っていたし、それはピッチ内のみんなも言っていた。
次の試合に向けては、まずは疲労をとってリフレッシュして、週始めから調整していきたい。今日と同じように勝つしかないので、最後までしっかりやっていきたい。
バスがスタジアムに入ってくるときもサポーターの声援がしっかり聞こえていた。
次の試合も全力で、悔いがないようにやっていきたい。
◆岩政大樹選手
勝ちしかなかったが、一発勝負の大事なことを押さえながら試合をすることを考えていた。一発勝負によって起こってしまうこともあって、結果論だがその点を上手く押さえたことによって勝てた。
とにかく試合の終盤までイーブンで行くということが、最低限の目標だったので、同点になってもそこに戻っただけだったので、慌てず残り5分になるまでイーブンでいくということ、その残り5分でうちが総攻撃に出てチャンスは作れるだろうということにみんなの頭を揃えた。同点にされてがっかりした面が多少あったので、そこで沈むのではなく、我慢しながら残り5分までいくということを考えていた。
(決勝点は)赤嶺選手が抜け出した時点で、やっぱりそういうことだったかと。こういう一発勝負には頑張ってるんだけど結果が出なかった選手に結果が出るもので、赤嶺選手が1年間、体を張り続けながら点がなかなか取れなかった中で、怪我もせずに1年間頑張り続けて、それがあそこで出た。そういうものなんだなと思って見ていた。
(試合後は)勝ったという思いと、次の試合もあるので何も成し遂げていないという思いだった。
勝って寿命が延びただけなので、次で勝たなければ今日の勝利は何の意味も無い。今日は疲れたので休んで、また緊張感ある1週間でいい準備をしたい。
サポーターは一緒に戦っていると思っているし、今日のサポーターの皆さんの作り出した空気がこういう奇跡を生んだと思うし、これがサッカーの素晴らしさであって、それをもう一度再現すればJ1という夢に届くので、もう一度、一緒に戦いたい。