2017明治安田生命J2リーグ 第15節
5月21日(日)13:03キックオフ @シティライトスタジアム
ファジアーノ岡山 2-1 横浜FC
前半 1-0
後半 1-1
得点者
38分 豊川雄太
59分 久木田紳吾
85分 新井純平(横浜FC)
◆長澤徹監督
サポーターの皆さんが8,000人以上集まっていただいて、勝点を届けることができてホッとしている。
今日のゲームに関しては14試合で割った中盤戦の一番最初という括りで、選手をゲームに送り出した。
我々の立ち位置も分かっているし、厳しい順位につけていることも全員で認識している。ただ、これが『スタジアムの力』というか、とても苦しんでいるチームのスタジアム(の雰囲気)ではなく、本当に背中を押されているのを選手は感じたと思う。
最後にああやって勝点をもぎ取るところは、応援というのは大きな力だと感じた。ただ、サポーターの力ばかりに頼らず、自力でしっかりと勝点を取れるチームにしていかねばと同時に思った。
ゲームの方は、立ち上がりはイバ選手を中心にセットプレーを刻まれて、体格的に大きいので、そこにコンタクトに行くとどうしてもこちらが不利な態勢で入ってしまう形で、たくさんのフリーキックやコーナーキックという流れで入って行った。ただ、最初の4・5本で目は慣れてきたと思って、そこから先はしっかりと耐えてくれた。
序盤はそういう少しリスタートで刻むようなゲームになって、なかなか流れがない中だったが、粘り強く中盤以降の25分過ぎからボールが動き始めて、焦らずにしっかりジャッジしながら相手のブロック内にボールの出し入れとかができ、そういうところでスペースを見つけて一発豊川が決めて、しっかりいいジャッジができた。
勝負を決めたリスタートのところは、それ以前から少し流れがあったので、そこで全員の集中力が揃ったというのが非常に大きかった。ただ終盤のところはやはりパワーで一発押されてしまった部分は、まだまだ安定したゲーム回しには辿り着かないが、選手に言ったのは先人の岡山の選手とかクラブスタッフとかが築き上げた泥臭さなどを、もう一回ゲームで表現することが大事だと。そういう意味では、まだまだ華麗には程遠いが、そういう泥臭さが復活してきたというのは非常に大きな手応えとして持っている。
まだまだ技術や戦術は道を拓いて行かなくてはならないが、そういうメンタル的な芯になっている部分をもう一回チームで思い直してこの中盤戦、突き進んでいきたい。
とは言え、安定したゲーム回しができなかった序盤戦なので、今日はもうここで置いておいて、次のゲームでまたしっかりと勝点を狙いに行きたい。
◆豊川雄太選手
シュートは合わせるだけだったし、いいボールだったので、戸田コーチと一緒に練習していたテニスボールの特訓が活きた。
アシストしてくれたヒョンジン選手と、(特訓に付き合ってくれた)戸田コーチにも感謝している。そのテニスボールでの特訓でもやっているが、常に(ボールに)ミートすることを心がけていて、あのシュートは力が上手く抜けてミートするだけだった。
点を取れていないことに責任を感じていたし、個人としてもチームとしても得点が取れたことは良かった。でも、1試合で1点しか取れないことが、僕の力。2点目を決めるチャンスがあったし、そこをしっかり決められるように練習していきたい。
自分たちは目の前の試合を勝って、ひとつでも上の順位にいけるようにしたいし、次は大分戦だが、上に行くチームは2連勝、3連勝としていくので、そこに力を注いでいけるように頑張っていきたい。
ボールが出てくる、出てこないは別として、動き出しというのは大切だと思うし、今日のような動きを続けて、走ることをしっかりやっていきたい。
◆パク ヒョンジン選手
勝って嬉しいし、2アシストも嬉しい。今日は、いい守備からいい攻撃ができていた。
(1点目は)ボールが戻ってきて、中を見たら豊川選手がいて、ボールへの集中力が高かったので、いいボールをイメージどおりに上げることができた。
(2点目は)練習どおりで、ボールを蹴った瞬間、いいボールだと言う感じがした。
今日はみんなが走っていたので、きつくなかったし、気持ちが一つになっていた。
次のアウェイでも絶対勝って、みんなで一緒に喜びたい。
◆久木田紳吾選手
下の順位で苦しんでいたので、中盤戦でまずは一勝できて、これを続けて勝点を積み上げていきたい。
DFとして失点が多かったり、毎試合失点していることは悔しいし、どうにかしないといけないと思っていて、今日も失点してしまったが、しっかり失点ゼロで終われる試合を早くできるように頑張りたい。
(ゴールは)ヒョンジン選手からいいボールが来て、触ってコースを変えることができて、決まって良かった。
得点したことより勝てたことが良かったし、でも、それよりも失点してしまったことが心残りだし、次は絶対ゼロ失点で終わりたい。ピンチも最後のほうに作られていることが多いし、色んな失点で色んな原因があるが、その一つひとつをしらみつぶしにやっていくしかない。
(次戦に向けて)今日は内容で圧倒して勝ったわけではないし、課題も多いし、失点もしているし、DFとしてもこうしておけば良かったというシーンが多々あるので、それが少しでも一つでも減らしていけるように、練習からやっていきたい。