2018明治安田生命J2リーグ 第9節
4月14日(土)16:03キックオフ @NACK5スタジアム大宮
大宮アルディージャ 1-1 ファジアーノ岡山
前半 1-0
後半 0-1
得点者
9分 大前元紀(大宮)
54分 上田康太
◆長澤徹監督
アウェイ2連戦の2つ目で、来週ホームに帰るが、岡山からサポーターがゴール裏をしっかり固めてくれていて、ともに戦った感触が残っている。1点追いついて、もう1点というところだったが、そこは次の課題として持って帰りたい。
試合は立ち上がりから相手の状況を含めて、かなり圧力をかけてくると想定していたが、失点の場面も含めて立ち位置自体は問題なく人も揃っていたが、何本か取り急いでいたというか剥がされるような形で、戦術的要素よりもそのところの対応の部分で後手を踏んだイメージだった。
そこでペナルティエリアに入られて失点したが、あの辺りがもったいなかった。落ち着いて対応するところとか、十分対応できたはずで、もったいなかった。
ただ相手がそこからブロックを敷いてカウンター体勢になったので、しっかり動かして・・・という中だったが、ずっと3バックのチームが続いていて、いざ4バックになったときにスペースが見えなかった。タイミングを合わせてスペースを取るというよりも、ブロック内の中でボールが引っかかって、4-4-2のままストレートに出てくるという4-4-2の狙い目の形にはまりかけていたので、前半はこのまま戻ってきてくれたらいいと思っていて、しっかり戻ってきてくれた。そこからはスペースが無いから走らないのではなくて、自分たちでアクションをして隊形を動かしたりラインストップさせたりして、相手の頭の中をストップさせないとスペースは生まれないと話をして、スペースを取るイメージの話をいくつかして後半に入った。
そこから、ある程度、ゲームが動くようになって、その中からセットプレーで取れたので、後は打ち合いということで、相手にも選手はいるが、我々もベンチに人はいるので、そこで持っていくようなゲームだった。
大宮は一人で仕事ができてしまう選手がたくさん揃っているので、1点は致し方なしとしておいて、もう一ついける力があればよかったが、今日はキーパーを寝かせるところまでは行っていたが、ペナルティエリアに入るところやクロスのところで、僕の感覚だとキーパーに4~5本は掴まれていて、あの辺で相手の脅威になるようなクロスボールなどが入っていけば相手にとっては『やられている感』、こちらは『やっている感』が出せるが、そこの精度が少し低かったので帰ってトレーニングをする。
いずれにしても、今、選手がすごく悔しそうな顔をしていたので、次のゲームも近いしホームに帰ってできるので、今度の試合は立ち上がりから、笛が鳴り終わるまでベストで戦える準備をしたい。
◆濱田水輝選手
試合の入りが少し悪くて、早い時間帯に失点してしまったが、そこからは落ち着きを取り戻して自分たちのサッカーを取り戻せたと思う。
(大宮は)個人能力が高い選手が多いので、しっかりこちらが守備の準備を整えるということを集中して臨めば、それほど怖くないかなと思ってやったが、それでも何回か危険なシーンを作られたので、昨年J1にいたチームだし、やはり脅威だなと感じた。
(失点は)自陣のゴール前で人数は足りていたので、かなり悔しい、もったいない失点だったと感じるが、そこに至るまでの自分たちの右サイドを崩されたシーンで、もっと良い対応ができていたら、もっと変わっていたんじゃないかと思う。
失点はしてしまったが、そんなに崩されてやられたとは自分たちでは思っていなかったので、割り切って、もう入ってしまったものは仕方ないので、しっかり取り返して、逆転して勝ちに行こうという気持ちでプレーした。
試合の最後の方でアップダウンの繰り返しになることはよくあることだし、その中でもしっかり全員がピンチだと思ったら自分のゴールまで走って帰るとか、最後まで足を止めないとか、岡山が大事にしているところ、絶対に必要なところは試合でも出せていると思うし、それはこれからも続けていきたい。
自分たちも個人能力ではもしかしたら劣るかもしれないが、しっかり一丸となって戦えば勝機はあるなと、手応えと自信は感じた。
ただそれはいつも言っているように、チャレンジャー精神で臨んで全力を出し切ったら、そういう戦いができるというだけで、ちょっと勘違いしたら全然違う方向に転がってしまうので、そういうところは日々の練習からしっかり意識して、毎試合挑んでいきたいと思っている。
失点シーン以外は前半も落ち着いて守備ができていたと思うし、準備の段階で自分たちがボールを持っているときに早めに後ろを整理してリスク管理をすることで、相手の攻撃が想定内で収まって、そのあたりは落ち着いてできたと思う。
◆福元友哉選手
(惜しい場面があったが?)あそこで決め切れたら一番良かったが、それができないのが今の実力。練習で同じ場面を想定してやっていきたい。打つことには迷い無く、ファーかニアに打つかで迷った。結果的に逆を突いたつもりだったが、もう少し早い判断で打てたらよかった。キーパーがファー寄りにいたことは見えたので、もう少しニアの際どいコースに打てたらよかったが少し甘かったので、それで取られてしまった。
(ほぼファーストプレーだったが?)僕はフォワードだし、1-1の展開で、自分が決めてやるという気持ちでピッチに入ったし、シュート数も全体的に少なかったので、まずは1本という意識で入った。
トレーニングをする上でもゴールは常に意識しているし、トレーニングマッチなどで少しずつ結果を出していることが、今の出場機会に繋がっていると思う。自分の得意なプレーである裏への抜け出しでボールを受けることはプロでもやっていけてるなと感じているが、身体の強さなどがまだまだなので、トレーニングを重ねて負けない身体を作りたい。
◆上田康太選手
前半は行くのか行かないのか、はっきりできずに相手にボールを持たれて失点して、自分たちで難しい試合にしてしまった。その後は粘り強くやれたと思うし、逆転して勝利まで行きたかった。
失点後は割り切って前から行くことを徹底して、ロングボールを蹴られたところを後ろの選手がしっかり弾いてくれていたので、そのいい流れを継続して、攻撃をパワーアップさせてゴールまで行きたかった。
(ゴールの)あの時間帯は前に前にというみんなの気持ちが出ていたし、ゴール付近まで侵入できていたから、ああいう場所でフリーキックが取れたと思うので、チームメイトに感謝している。その前にも1本フリーキックがあって、距離的には離れていたが、あのときに1本蹴っていたことで、しっかり合わせることができた。(フリーキックは)壁の上を越して、それなりのスピードで行けば入ると思っていたので、高さだけを考えていた。
(ここまで)良いゲームもできてはいるが、課題もたくさん出ているし、もっともっと僕らは上を目指さないといけないと思うので、この結果に満足せずに、満足をしたら停滞をしてしまうので、もっともっと上を目指して勝ち続けられるように努力していきたい。
今日は、大宮にもうちにもチャンスがあったと思うので、決め切ったほうが勝っていたと思うが、どちらでみても勝てるチャンスはあったと思うので、悔しい。押し込んだあとにフォワードの選手は裏を取っていてくれたので、そのあたりのサポートを早くして自分たちでもっとボールを保持できれば厚みのある攻撃ができたと思うので、そこはクオリティを上げて練習からやっていきたい。
(専用スタジアムで観客席と近かったので)ゴールを決めると皆さんの喜んでいる顔が目で見てわかる距離なので、その中でゴールを決められて良かったが、勝ちをプレゼントできたら、なお良かった。次はホームでできるので、勝ち切れるように頑張る。