2018年12月3日(月)と12月6日(木)に、平成30年7月豪雨災害で被害にあわれた倉敷市真備地区の5つの小学校をトップチームの選手が訪問し、全校児童と交流いたしましたので、その様子をご報告いたします。
この活動は、11月17日のJ2リーグ戦の全日程が終了したあと、選手たちが「この災害を風化させてはならない」という思いを行動に移し、11月21日には岡山駅東西連絡通路で募金活動を、11月28日には岡山市立平島小学校を訪問して子どもたちと交流するなど、様々な形で復興支援に取り組んでいるものです。
まず12月3日は、参加可能なトップチームの選手21人が7人ずつ3台のバスに分かれて乗車し、倉敷市真備地区の薗小学校、岡田小学校、箭田小学校を訪問へ向かいました。バスが真備地区に入ると、1階と2階の窓がすべて外された無人の家屋が立ち並び、その光景を目の当たりにした選手たちは継続した支援の必要性を強く感じていました。
各学校に到着すると、前半は体育館に集まってくれた1年生から3年生までと、後半は3年生から6年生を対象に交流をしていきました。
選手たちが自己紹介のときに、増田選手は『マグカップ』、喜山選手は『喜山選手かっこいい』など、それぞれが呼んでほしいニックネームを伝えることで、子どもたちとの距離を一気に縮めていました。続いてリフティングなどのプロの技を披露すると、子どもたちは釘付けになり、拍手をしたり歓声を上げたりしてくれました。
その後、学年ごとに『ドッジボール』や『サッカーのミニゲーム』を行って、一緒に楽しいひとときを過ごし、お互いに元気をもらっていました。
最後に選手たちから全員にプレゼントを手渡し、質問タイムを設けたあと、増田選手からは「今日みんなが楽しんで笑っている笑顔は、お父さんやお母さんにとってすごく力になります。辛い時はよく笑って、笑ったら隣の人も笑って、その隣の人がまた笑ってと、笑顔は伝染するので、辛い時は隣の人に笑ってあげましょう。みんなは素敵な笑顔をもっているので、その笑顔をみんなに振りまいて、これからも頑張っていきましょう!」といったメッセージを伝え、交流会は終了しました。
次に12月6日は、15人の選手が2グループに分かれて、川辺小学校と二万小学校を訪問しました。このうち、川辺小学校は薗小学校の敷地内にプレハブ校舎を設け、多くの児童が7台前後の合同バスで通学している状況でした。
この日もあいにくの雨で、両校ともに体育館での交流となりました。前半の1~3年生と交流前には、仲間選手と阿部選手で床に落とさずリフティングとパスをしながら、ヘディングでバスケットゴールにシュートを決めるというデモンストレーションを実施。3回のチャンスのうちに決める…というものだったのですが、児童の皆さんの「がんばれ!がんばれ!」の大声援のなか、残念ながらすべてリングに弾かれゴールならず…。ところが、このデモンストレーションで選手と児童の皆さんの一体感が高まり、続くドッジボールも良いチームワークで盛り上がりました。高学年はミニサッカーを実施。選手全員対児童では、選手の技に歓声が上がる一方、出場している児童にも「6年生!6年生!」などの声援があがり児童の皆さんに勝ち越され、選手が思わず本気を出す場面もありました。
最後に児童の皆さんで書いてくださったメッセージをいただき、選手たちからはオリジナルユニフォームシャツをプレゼントしました。
選手たちは帰る前に、プレハブの教室も訪問。ちょうど合同通学バスで帰宅する児童の皆さんをお見送りして、真備を後にしました。
ファジアーノ岡山では、来シーズンも引き続き、様々な形で復興支援活動に取り組んでいきたいと考えております。