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2019.04.25

お知らせ

ファジアーノ岡山 2018年度 経営状況について

株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブでは、平成31年4月25日に定時株主総会を開催し、第13期(平成30年2月1日から平成31年1月31日まで)の事業報告、決算書類報告を行い、承認されましたので、お知らせするとともに、ファジアーノ岡山の経営状況についてご報告いたします。

ファジアーノ岡山 経営状況の推移

経営数値に関する分析

2018年度に関しましては、営業収入は15億200万円(昨年対比約5%増)となり、クラブ決算としては7年連続の黒字決算となりました。今後も長期的な視点に基づく収入増に主眼を置き、単年度の黒字赤字にはこだわらず、債務超過にならぬよう資本の枠内で、機を見た予算配分に努めてまいります。

内訳を見ると、入場者数の減少により入場料収入が1億7,600万円(昨年対比約7%減)となりましたが、広告料収入の増加と、2018年1月に行ったクラブエンブレム・ロゴの変更に伴ってグッズ収入が伸び、結果として営業収入増に至りました。

一方、営業費用は14億8,200万円(昨年対比約4%増)となりました。

最終的に営業利益として1,900万円、当期純利益として1,300万円を計上しております。

現状とこれからのクラブについて

皆さまに支えられ、2018年度はJリーグ昇格して10年の、節目の年となりました。新たに迎えた2019年度は、これまでと変わらずに「子どもたちに夢を!」を具現化することを目指し、未来に向けての新たな1年と位置づけて、活動してまいります。

2019年度予算について

引き続き、まずはチーム強化、そして長期的なチーム強化を進める上で欠かせない自前のアカデミー(育成組織)レベルの向上に、予算を投じてまいります。

同時に、経営を進める上で最重要指標と考える入場者数にこだわるため、クラブとしてホームゲームでの興行力の向上を図り、さらにチケットやグッズ等の購買によるオンライン上での情報取得を新たに強化し、クラブと接点を持ってくださる方々により楽しんでいただける環境づくりの推進を加速させてまいります。

「Challenge1」と銘打ち、J1にふさわしいクラブとなることを目指す中、ピッチの中も外もそのレベルに昇華していくことを目指し、中長期の収支を見据えた上で、今年度は積極的な投資を行ってまいります。

営業収入の増収について

入場料収入は2期連続で減収となっており、取り組み強化が急務です。2019年度は、チケットやグッズ購入に伴うオンライン上での情報取得を強化してまいることで、ご来場くださった皆さまに一層楽しんでいただけるスタジアムづくりにつなげてまいります。今日までお越しくださった多くの方が、ホームゲーム観戦の最初の一歩を踏み出されたきっかけは、間違いなくこれまでお越しくださった方が誘ってくださったことによるものです。ご来場くださる皆さまがご家族・知人を誘いたくなるホームゲーム運営や、施策・企画の実行に力を尽くしてまいります。

また、2017年度の各クラブ入場料収入と入場者数を照らし合わせると、弊クラブの入場者数順位は、当時J2所属の22クラブの中で5位であるにもかかわらず、入場料収入は8位タイとなっております。入場料収入を考える上で、適正なチケット金額について、多くの方と話をさせていただきながら、クラブとして検討してまいりたいと存じます。

ご支援くださる企業の商品・サービスご利用のお願い

最も大きな収入が広告料収入であることに変わりはなく、拠出くださる各企業の皆さまには、改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございます。ご支援くださる各企業様が、クラブを「我がこと」ととらえ、支援を続けてくださる思いにこたえるべく、クラブとしても全力で勝利を目指し、地域活動に取り組んでいきたいと考えております。ファン・サポーターの皆さまにおかれましても、毎年のことで恐縮ですが、可能な範囲で結構ですのでファジアーノ岡山のスポンサー・パートナー企業の商品・サービスをご購入、ご利用くださいますと幸いでございます。

最後に

ファジアーノ岡山はJリーグに昇格して11年目のシーズンを迎えました。過去10年の土台の上に、次の10年に向けてファン、サポーター、県民の皆さまと一緒に新たな土台を築いていけるよう精進してまいります。
昇格して10年、クラブ内では「文化づくり」を合言葉に、日々の活動に取り組んでまいりました。昇格した2009年のデータで、岡山県民が1年間にスポーツの興行に支払う金額、言い換えれば1年間に試合のチケットを買った金額が、一人あたり11円と、47都道府県のうちで最低の金額でした。この数字を見たときに、クラブとして無料券のばら撒きは一切しないと決意しました。その代わりに日本一チケット代を安くして、県民の皆さまが休日に身銭を切ってスポーツの興行を楽しむ、大変生意気かもしれませんが、そんな文化を岡山につくりたいという思いで10年間活動をしてまいりました。

10年間を振り返ると、Jリーグ初年度は1試合平均6,162名だったファジアーノ岡山の観客動員数も、皆さまの力で9,000名、10,000名の方が集まるようになりました、また、県内で国内トップクラスのスポーツクラブがいくつも運営されるようになりました。別の角度では3年後、岡山市内に新しい市民会館が完成し、芸術・文化の新たな中心施設も誕生します。県民の皆さまが休日に「今日はTリーグ観戦に行こう」「ミュージカルを観よう」、または「Jリーグを観に行こう」などと選択肢が増えた10年間だと感じております。

今後もこの「文化づくり」を意識してまいりますが、この10年の活動でファジアーノ岡山という名前は県民の90%以上の皆さまに認識していただけるようになりました。新たな10年に向けてファジアーノ岡山が地域の「ハブ」となり、地域の課題や社会問題の解決の一端を担えるような、そんな存在になれるよう活動を続け、「子どもたちに夢を!」の理念のもと、100年後もここ岡山で愛され、地域に必要とされるクラブを目指してまいります。